まとめて数えたデータから、通信の波を復元する

ネットワークのトラフィックは一定の速さでは流れません。混む時間帯と空く時間帯があり、しかもその変動には相関があります。この「波」を表す確率モデルがマルコフ到着過程 (MAP) です。

問題は、実測データが多くの場合「1 分間に何件」のようにまとめて数えられている点です。個々の到着時刻が分からないと、従来の推定法は使えません。

この研究では、そうしたグループ化データだけから MAP のパラメータを推定する EM アルゴリズムを与えました。欠測を含むデータでも計算が破綻しないよう定式化されており、ネットワーク性能評価の実務で使える形になっています。

元になった論文

Markovian arrival process parameter estimation with group data

IEEE/ACM Transactions on Networking (2009)